3センチHERO
「やばい、幸せすぎる」
そしてまた、ロールケーキという名の洞窟の中へ、探検の旅に出た三枝くん。
自分がありえないくらいの小さいサイズになってしまったと言うのに、本人はのんきに楽しんでいる。
危機感も不安もなしに。
ほのぼのとした光景を見て、私も久しぶりに笑った。
でもその時、私はあるものを思い出し、ここだったかな、と押し入れを探る。
「ん? どうしたー?」
「ちょっと探し物を………あ、あった!」
手を思いのままに伸ばして、それらしきものをつかむ。
無理矢理引っ張り上げると、少しほこりのついた小さな家が出てきた。
「何これ?」
顔についたクリームを舐め続ける彼に、私はにこやかに説明する。