3センチHERO

「これでいいかな?」


夕食を食べ終えた私は、さっそく自室へ戻る。


持ってきたのは、たまたま冷蔵庫に入っていた小さなロールケーキ。


三枝くんは、それを見た瞬間、目をきらきらと輝かせた。


「すんげー! めっちゃでかい!」


別に対して大きいわけじゃないから、そんなに驚くことないのに。


だけど、3センチほどのサイズの彼のことだ。


きっと夢のような大きさなのだろう。


「スプーンもあるけど」


「いや、いい。俺はこのままかぶりつく!」


子供のようにさらに目を輝かせ、クリームへと思いっきり突っ込んだ。


数秒経って、ぷはっという息を鳴らして、クリームでベタベタになった顔を最大限まで笑顔にして出てきた。

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