3センチHERO

「どういうことなんだよ、じいちゃん」


「だから、これも『一寸成就』の一種なのさ。最終段階に入った、ということだな」


「最終、段階…?」


「ああ。これは『神隠し』と呼ばれる儀式でな、まあ簡単に言えば『かくれんぼ』みたいなもんだ」


神隠し、かくれんぼ…。


『一寸成就』はただ体を小さくするだけじゃなかったんだ。


知らなかった奥深さに、納得の意味で頷いた。


「でもさ、じいちゃん。紘はまだ小さいままなんだろ? 見つけることなんて、出来んのか?」


逢坂くんの問いに、晴継さんはうーん、と唸りをあげる。


「まあ、難しいかも知れんな。だが、その『神隠し』を成功したからこそ、私は今こうして生きているんだ。心配しなくても、なんとかなる」


確かに、『一寸成就』の経験者が言うのだから、間違いはないのかもしれないけれど、私は今の言葉に、突っ掛かりを感じた。

< 277 / 345 >

この作品をシェア

pagetop