3センチHERO
「どういうことなんだよ、じいちゃん」
「だから、これも『一寸成就』の一種なのさ。最終段階に入った、ということだな」
「最終、段階…?」
「ああ。これは『神隠し』と呼ばれる儀式でな、まあ簡単に言えば『かくれんぼ』みたいなもんだ」
神隠し、かくれんぼ…。
『一寸成就』はただ体を小さくするだけじゃなかったんだ。
知らなかった奥深さに、納得の意味で頷いた。
「でもさ、じいちゃん。紘はまだ小さいままなんだろ? 見つけることなんて、出来んのか?」
逢坂くんの問いに、晴継さんはうーん、と唸りをあげる。
「まあ、難しいかも知れんな。だが、その『神隠し』を成功したからこそ、私は今こうして生きているんだ。心配しなくても、なんとかなる」
確かに、『一寸成就』の経験者が言うのだから、間違いはないのかもしれないけれど、私は今の言葉に、突っ掛かりを感じた。