3センチHERO

「安心してくれ。それなら、もうだいたいの原因は分かっておる」


床の間はどこだ、と探す晴継さんに、私は目を丸くしてまた尋ねる。


「リビングなら案内します。でも…原因が分かっているって、どういうことですか?」


もしかして逢坂くんも知っていたのかと彼に視線を送ると、首を横に振る。


じゃあ、晴継さんを連れてくるという判断は間違っていなかったんだ。


さすが、と言わんばかりの判断に、私は尊敬の眼差しを向けた。





リビングに皆で集まり、私は2人にお茶を出す。


「つまりだな、少年の失踪に、何も君らの喧嘩は関係してないということだ」


「えっ?」


晴継さんの言葉に、私と逢坂くんは目を合わせる。

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