光ることを忘れた太陽。

でも、こうして話したり一緒に登下校したりするようになったわけだから。


「一応ね」


一応、仲直りした、んだよね……?



「そっかそっかぁ。良かった!」


私の言葉に、凛ちゃんは自分のことのように大喜びしてくれた。




凛ちゃんも、私が辛いときに支えてくれたよね。


せっかく話しかけてくれたのに返事ができなかったり、私といても楽しくなかったと思うけど。


迷惑だったと思うけど、それでも一緒にいてくれた。



凛ちゃんがいなかったら、きっと尚のいない生活を受け入れられなかった。


こうして前を向けるのは、凛ちゃんのおかげ。



このクラスで楽しく過ごせるのも、凛ちゃんがいるから。


桜蘭と部活でもギクシャクしてたときも、凛ちゃんが間に入ってくれた。


本当に、感謝の言葉しか思いつかないよ。




「凛ちゃん、ありがとう」


私と友達になってくれて。


そばで支えてくれて。


だから今度は私が応援するよ。



「そんなの、当たり前だよっ!」


みんながいればきっと。


戻れない過去だって変えられるはずだから。



尚、そうだよね?
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