溺愛妖狐ひろいました


これは、希望だ。
希望のための選択だ。



「お前は、本当に変な人間だな」

「変じゃないよ。愛だよ」




お節介もお人好しも。
きっと尊に出会うため。


誰からも面倒だと思われたそんな私でも。
尊だけは認めてくれた。
それがいいって言ってくれた。


そんな私を愛してくれたの。



今度は私が愛する番。




今度は私が、尊の事を溺愛するの。





百年後。
きっと笑って会うために。





私は今を、精一杯生きると決めた。





私は、幸せだったよ。





そう、あなたに言うために。






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