短いトキのかぐや姫
みくとの中学生
ーーそれは4年前に遡る
「みく中1おめでとう」
「ありがと優ちゃん」
相変わらず優ちゃんとの仲の良さだった俺
「優ちゃんは今年卒業だね。なんかさ3年じゃ少ないよね。3年だから優ちゃん卒業しちゃうんだよ」
「みく・・・・・・。うれしいなみくにそんな風に思ってもらえて」
「だって僕優ちゃんだいすきだもん」
まだ何に対しても小学生卒業したてだった俺
優ちゃんに対するだいすきが何なのかも優ちゃんの顔が赤い理由もわからないでいた
だけど中2になったとき気づかされた
おれは変人だったと
家に帰ると
「ただい・・・」
俺は母さんも父さんもだいすきだ
この家だってだいすきだ
だけど
聞いたんだ、父さんと母さんの会話を
「あいつの親はどこ行ったんだいつまでもほったらかしにして」
(俺の親?え父さんと母さんは親じゃないの?)
「真さんやめて。だったら出てって!あの子は何も悪くないって言ってっー」
ダンっ!!
「俺はお前を失いたくないんだ!お前はあいつら親子に振り回され頭がおかしくなったんだ!ほら、着いて来い!」
ガチャ
(!!)
「あ、あの」
「おい、俺らはもう出ていくからな。勝手にしろこの化け物」
「みくっ・・・みくと!!」
「かあさっ」
ガチャん・・・
嘘だ、、
じゃ、じゃあ・・・・・・俺は・・・誰なんだ
何でここにいるんだ!
「わぁぁぁあああああ!!!」
・・・そう言えば父さん1回も俺の名前
読んでなかったっけ
それから不幸は重なるもので
「ね、みくりんはさ、女子より男子が好きって感じ?」
ちょっと仲良しだったこの子ゆか
「え、ゆか?、、俺別に」
「うち、みくりんはタイプだったんだよおー?可愛いし優しいしさーっていうかだいぶみくりんタイプって子いるよお」
「なん、で?俺がゲイって思うの」
「ゲイ?ゲイじゃあないんじゃない?うちもわかんない。あ、そうそう何でそう思うかってね、いつもさみくりん高校生の男子と来てるじゃん?そのときのみくりんマジ恋する乙女なの!うちは全然そんなみくりん大丈夫だよー」
「おいおいマジかよ松久ー」
「アレちゃんとあるんですかあ?」
「俺らのことそんな風に見てんじゃんいつも?キャー行こうぜ」
「だからいつも女みたいなんだな?ナヨナヨしてるし」
「名前もみくだっけー?」
なんなんだよ!
俺は変人って?
知ってるよ
親いない
1人さ
いや
1人でいいんだ
「くだらねー」
「は?」
何人か、いや、クラス中がは?って言った気がする
(俺そんな女子っぽいのか)
「くだらねんっだよ。俺はどーでもいいから俺抜きにしろ。もーほっといてくれよ!」
たぶんもう一生おれはともだちできないだろう・・・うん
===でも
俺にともだちができたのだ
「松久行こうぜ」
まあこれはまたの機会に