ようこそ!!青蘭高校へ!!

藤崎の闇(18話)

ふ~ん、藤崎と藤原先生って同居してるんだね。



同棲じゃないらしい… あやしい。なんちゃって~!!



男だから朝ご飯作るの面倒なんだな!!きっと。



だから 毎朝 我が家に食べにくるんだ!そういうことにしておこう!!



「意外に可愛いじゃないか!藤崎」


「ああ?何が?」



ゲッ!!



「ううん、何でもないで~す!!てへっ♪」







「てへって… 可愛くない」



なっ!?



「うっさいわ!!」


「お前が一番うるさい!!」



うっ…



「そ… そんなことないもんねーだ!べっ!!」


「まったく… 」



まったくって… 私が溜め息つきたいわ!!





ん?




あああ!!



「藤崎!時間!!帰ろう!!」



部屋の時計を見ると7時になっていた。



「森ちゃん先輩!みつ先輩!お疲れ様でした!お先に失礼します!!」


「おう、また明日ね」



先輩に手を振った。



「廉耶もバイバイ」

「ん、おつ」



おし!帰ろう!!



って!!藤崎!?



何 のろのろ支度してんのよ!!



「ちょっと早くしてよ!神崎先輩 来ちゃうじゃない!!」



藤崎を引っ張った。



でも、バッと離され…



「うるさい!わかってる!!」



また 急に不機嫌藤崎に逆戻り。



コイツ~~!!って思ったけど、精神的に不安定だから優しくしようと思った。



私って 大人~♪



そして、いつも通りバイクで送ってもらう。



「ありがと、じゃあね~♪」



ん?




ありゃ?エンジン止めたぞ??



「何?どうしたの?」



ヘルメットまで取っちゃったけど??




え??




店に入って行く気??




「ちょ、藤崎??」


「… 一樹 いないからメシ食ってく」



あ!そっか!!そんなこと言ってたね!!



「じゃあ、今日は『いらっしゃいませ』だね。どうぞ~!!」



ガラス戸を引き、藤崎を招き入れた。



「ただいま~!!」


「おかえり~!!あら、いらっしゃい」


「いらっしゃいませ~」




元気なお母さんの声と香さんの優しい声が出迎えてくれた。




藤崎は、テーブルではなく厨房近くのカウンターに座った。




私は、藤崎をお母さんたちに任せ 着替えに二階に向かった。




降りてくると意外な訪問者がいた。




それも3人も。




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