優しい彼
「……うん」

そっと宜哉が私を支えてくれる。
いつも通りの優しい宜哉。

……そう、いつも通り。

「ほら、水飲んで」

「……うん」
 
キッチンで水を汲んでくると、渡してくれた。
私が飲むのをじっと見つめてる。

「……なんで、なにもいわないの?」

「ん?」

「さっきキスしてたの、見たんでしょ!」
 
涙目で睨み付けると、宜哉は……見たことない顔、してた。

「……いっていいのかよ」

「えっ!?」
 
床ドンされて、上から見下ろされる。

明らかに怒っている、宜哉。
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