神様の使い
「・・・───という日程で大丈夫かな?」



数枚の紙に目を通した私は
「はいっ」と頷いた。




「そろそろ自室から出てくると思うんだが・・・」


村長さんの言葉を遮るように
襖は開かれた。




「あっ、お爺様!ご無沙汰しております」



八十になるお爺様は、少し痩せたが
まだまだ元気そう。



村長さんの隣に座ると
お爺様は口を開いた。




「月影神社の巫女である瑞希さんに来てもらったんだ、挨拶をしなかったら罰が当たってしまうわ」



「いえ、そんなことは・・・・・・。ですが、お元気そうな姿を見れて安心しました」





お爺様は柔らかく微笑むと
真剣な眼差しで私を見据えた。


「瑞希さんは、月影神社の言い伝えである巫女じゃ。神の血を受け継いだ巫女、村人にとって瑞希さんは誇りなんじゃ・・・・・・」

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