イジワルな彼とネガティブ彼女
2時間くらいたった頃、


「私、彼に電話してくるね」


コートをはおりながら、美和がお店の外へ出ていった。


3人ともほろ酔いで、話も盛り上がって、楽しい飲み会だった。


美和を待っているとき、足立くんが突然、


「お祝いしてもいいですか?」


と言って、私がうなずくのを確認すると、店員さんに何かをオーダーした。


テーブルに運ばれたのは、シャンパングラスだった。


「今は、プライベートですよね?」


「うん、そうだね」


「ひとつだけ、お願いがあるんですけど」


「珍しいね、なあに?」


「プライベートでは、『莉子さん』って呼んでもいいですか?」


予想もしていなかったお願いに驚きすぎて、固まってしまった。




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