見えない僕と彼女の気持ち
「えっと。
いろいろ事情があって、絶対にこの格好じゃないと外に出れないんです。
……引きました?」

「んー、ちょっと?」

小首を傾げる彼女はやっぱり可愛くて、僕の心臓はさっきからいつもよりも早い鼓動を刻んでる。

「でも、ともさんは悪い人じゃないって信じてるから」

どくん、彼女の笑顔に心臓がひときわ大きく鼓動した。

ドキドキ、ドキドキ。

うるさい、心臓の音。

それから、最近観た映画の話なんかした。

もう二十八なのに、まるで初恋のときのように心臓はずっとドキドキしっぱなし。
僕、どっかおかしいんじゃないかとか思う。

そのうち、まわりの目が気になり出して帰ることにした。
あっという間の三十分。
別れ際、また会う約束を彼女はしてくれた。

 
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