見えない僕と彼女の気持ち
家に帰って変装を解く。

……彼女、可愛かったな。

にやにや笑ってる自分に気が付いて、慌てて顔を引き締めた。
ピコン、携帯がメッセージの着信を告げ、慌てて手に取る。

“今日は楽しかったです。
でも、無理させたんじゃないですか?”
 
彼女からのメッセージ。
気遣ってくれるのがまた嬉しい。

“僕も楽しかったです。
多少無理してでも会えてよかったです。
ありがとう”

“そう云ってもらえて嬉しいです”
 
そのまま何度かやり取りしてメッセージを終える。

……そのとき僕は気が付いたのだ。
うっすらと手がみえていることに。

慌てて鏡で確認すると、ぼんやりと顔の輪郭がわかる。
僕って単純だな、そう思うとおかしかった。

 
それから何度か彼女とは会った。
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