見えない僕と彼女の気持ち
カミツレさん、そう呼んでいたのも二度目から河里さん、そう呼ぶようになった。
河里彩夏(あやな)、それが彼女の名前だと教えてくれたから。
会う度に僕の身体には少しずつ色が戻っていく。
このあいだは数ヶ月ぶりに、自分の顔を鏡で確認した。
もうちょっとで完全に戻る、そしたら彼女に素顔をみせられる、そしたら彼女に告白するんだ、そう僕は考えていた。
最近は帽子にマスク、眼鏡くらいで出掛けられるまでになっていた。
軽装になった僕の格好に彼女は不思議そうだったけど、曖昧に笑って誤魔化しておいた。
いつものように公園で会って話をしているとき。
「河里さん?」
「……上野さん」
親しげに寄ってきたひとりの女性に彼女の顔が曇った。
「休みの日に会うとか珍しー。
なに、デートー?」
河里彩夏(あやな)、それが彼女の名前だと教えてくれたから。
会う度に僕の身体には少しずつ色が戻っていく。
このあいだは数ヶ月ぶりに、自分の顔を鏡で確認した。
もうちょっとで完全に戻る、そしたら彼女に素顔をみせられる、そしたら彼女に告白するんだ、そう僕は考えていた。
最近は帽子にマスク、眼鏡くらいで出掛けられるまでになっていた。
軽装になった僕の格好に彼女は不思議そうだったけど、曖昧に笑って誤魔化しておいた。
いつものように公園で会って話をしているとき。
「河里さん?」
「……上野さん」
親しげに寄ってきたひとりの女性に彼女の顔が曇った。
「休みの日に会うとか珍しー。
なに、デートー?」