見えない僕と彼女の気持ち
いつものベンチに座り、楽しかった日々を思いだす。
でも、もうそれも全部、忘れたい。

「……こんにちは」

掛けられた声に顔を上げると彼女が立ってた。

「ここで待っていれば、きてくれるかと思って」

「そう」

彼女が僕の隣に座る。

沈黙。

「……ともさんがメッセージをくれた頃、課長と別れるべきなんじゃないかって悩んでてて」

「……」

「相談できる人、まわりにいなくて。
ともさんがレビューが面白かったって声かけてくれて、嬉しかった。
私、ひとりぼっちじゃないかと思ってたから」

「……」

ひとりぼっち、その言葉にどきりとした。
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