見えない僕と彼女の気持ち
いつから?
なんで?

呆然としていると携帯が着信を告げていることに気が付いた。
時計を見ると出社時間を大幅に過ぎている。

「……はい」

『どうした?
風邪でもひいたか?』
 
上司を気にしてか、抑え気味な同僚の声。

「……ああ。
ちょっと、病気になっちゃって。
課長に代わってくれる?」

『ああ。
大丈夫か?』

「うん。
大丈夫」

心配そうな同僚の声に苦笑い。
こればっかりはいつになったら元に戻るのか、予想ができない。

『森内、どうした?』
 
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