命短き、花初恋。
水に浸かると、火照った体から熱が抜けて








いく感覚がした。








「気持ちーね。」








「はい。」








「ねぇ、さっきから気になってたんだけど…








桜って、泳げないの?」








「…はい…」








そう、私は筋金入りのカナヅチ。








今日も、浮き輪を使っている。








すると、舞音くんはイタズラに微笑む。








「ねぇ、浮き輪取ったらどうなっちゃう?」








「し、沈んじゃいますっ!」








「うーん…じゃあ。」








浮き輪を取られる。








「きゃっ…!」








沈みそうになった瞬間…








肌に直接何かが触れる。








これって…








「ほら。大丈夫。」








舞音くんに抱き抱えられていた。








私のお腹に、舞音くんの指が触れている。








「っ!」








顔が近い。








熱が抜けたはずの体が、再び熱を帯びる。








首筋に柔らかい物が、押し当てられた。








「え…?」








「体、熱いね。」








舞音くんの唇が、私の首筋に触れていた。








こんなの…心臓に悪いよ…
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