不器用なコイビト。
「………」
「ずっとちーが傍にいるっていう自信ない?」
「ー…いや」
「?」
少し俯いたかと思ったら、また顔を上げて隆介は嫌味な笑みを浮かべた。
「放す気なんて、これっぽっちも無い」
「!!!!」
隆介の自信に満ちた顔に、大地が小さく後ずさりした時、何も知らない知香が元気に2人に向かって走ってきた。
「言ってきたよ!」
「じゃあ、帰ろう。知香」
「うん♪」
私は大ちゃんに“バイバイ”と言って手を振り、隆介と一緒に家路に着いた。
大地はその場で立ち尽くしたまま、拳をギュッと握った。
「…へ~、ずいぶんな自信じゃんか。あんなこと言われるとますます引き離してやりたくなるよ」
そう言いながら、大地はフッと笑った。