存在価値
初彼
私は杉本 はるな。
小学校の間は一途な
普通の女の子やった。
一年生から、六年生まで
同じ人が好きで、
何回も告白して、振られて、、、

の、繰り返し。

中学校に入って、
二年生になったとき
好きになった人と付き合えて、
やっと、初めての彼氏。

嬉しかった。

でも、3日後には振られた。

それでもはるなは好きで、好きで
たまらんくて、別れたくないって
何回も言い張った。

たかが中学生の恋愛やけど
ほんまに好きやったから。
喋りもしやんし、遊びもしやん。
目が合ったら照れてすぐ逸らして、
なんにも発展もない。

せやけど、純粋に好きやった。

でも、気持ちは届かんくて、
一方的に連絡を切られた。
その時はメールのやり取りやったから、
返事が来やんなって、
ひとりでずっと泣いてた。

家帰っても両親は離婚してて
パパと一緒に住んでたけど、
パパはずっと家におらへんから
おばあちゃんの家にずっとおった。

たまに帰ってきたと思ったら
女連れて帰ってくる。
ほんま吐き気。

はるなが傷付いてても気づいてくれやん。
どうでもええんやって思ってた。

なんぼしんどても学校いって
友達と、喋って、たまに授業さぼって、
あいつの顔みて癒されて、
あー、すきやなって思ってた。

半年後くらいかな。
親友に、あいつから告られたって聞かされたん。
めっちゃ腹立ったし、いややったけど、

「好きなんやったら付き合いや!
いまあいつがすきなんはあんたなんやから」

て、ゆうた。
そしたら見事に付き合った。
めっちゃ、おめでとうって
心の中は曇ってて、
胸がめっちゃ痛くて、
でも応援してた。

親友は、
「ありがとう!」
って、心からゆうてくれた。
せやのに心から言えへん自分が
ほんまに、腹立たしかった。

またその、半年後くらいかな?
2人が別れてからも
諦めきれへんくて、
ラブレター渡したくて、

「なあ、お願い。これ、渡してきて。
はるな無理(笑)恥ずかしい(笑)
まあ、振られるん分かってるけどな(笑)」

てゆうて、親友にお願いして、
持っていってもらった。

あいつは体育館の横におって、
はるなは2階の廊下からやったら
見えるから心臓バクバクさせながら見てた。

そしたら、あいつの友達が
こっちむいておっきく腕で
OKって、合図してくれた!!

それで、付き合えたんやけど、
やっぱり10日後には破局。

これがはるなの初彼。

大好きで、大好きで、
たまらんかった人。
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