この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。


『そうよ、美羽はね、赤ちゃんが出来ないって言われたお母さんとお父さんにとって、待ちに待った宝物だから』


そう、お母さんは不妊症で、ずっと治療をしてきた。

そんな中生まれた、待望の娘なんだって、何度も話してくれたっけ……。


『私、宝物??』

『そう、宝物よ』


迷わずに私をそう言ってくれたのが嬉しくて、私は何回も聞き返すんだ。


"私が宝物?"って……。


『だから、誕生日はね、美羽が生まれた時みたいに、特別で大切な日なのよ?』

『うん!』

『お父さんが生まれてきて、お母さんと愛し合って、あなたが生まれた……。ねぇ美羽、それって素敵なことよね』


そう言って、頭を撫でてくれたこと。

惜しみなく愛してくれたこと、ちゃんと覚えてるよ……。


そして、仕事から帰ってきたお父さんを椅子に座らせて、3人でケーキを囲む。

その時に、お父さんが涙ぐんで言った言葉。



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