この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
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『今日は、お父さんの誕生日、美味しいケーキを作りましょうね』
私は、夢を見ているの……?
遠くで、お母さんの声が聞こえた気がした。
『お母さん、苺を乗せるの?私、やりたい!』
『ふふっ、美羽が作ったって聞いたら、お父さん喜ぶわね』
そうだ……この会話、私覚えてる。
あの時は確か、私は小学4年生だった。
7年前……6月29日、お父さんの誕生日の日のこと。
『お父さんはね、美羽が生まれるのをずっと心待ちにしていたの』
『そうなの?』
オープンキッチンで、お母さんと向き合いながらケーキを作る。
この立ち位置は、私とお母さんにとってはお決まりの定位置だったな……。
懐かしい気持ちで、目の前のお母さんを見上げる。
すると、必ずお母さんは微笑んでくれた。