この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「棗くんが望むなら、一緒にいたいです!」
だからか、興奮して大胆なことを口走る。
それに気づいたのは、棗くんが驚きに目を見開いた頃だった。
「み、美羽……?」
「え、あっ……その、棗くんは……私の、家族……ですから!」
あぁ、私はもう何を言ってるの?
すでに、頭の中はパニックだった。
「美羽……ぷっ、慌てすぎ。少し落ち着いて?」
「あっ、ご、ごめんなさいっ」
棗くんに笑われて、もうどこかへ飛んでいってしまいたい気持ちだった。
どうして、棗くんの前だとこんなにあたふたするのか……。
本当に、私が私じゃなくなるみたいな感覚に戸惑う。
「嬉しいんだよ、美羽。俺の傍に、残ってくれたことがね」
「棗くん……」
「朝目が覚めて、美羽の「おはよう」を聞く度、夜中に目が覚めて、すやすや眠る美羽の寝顔を見る度に……幸せだなって、思うから……」
スルリと、棗くんに頬を撫でられる。
――ドキンッ。
その瞬間に、心臓は早くなって、頬に熱が集まる。