この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



***


真琴ちゃんに連れていかれたのは、真琴ちゃんが知るはずのない、棗くんのマンションだった。


「どうして……」

「……実はさ、前に美羽が棗先輩の病気のことを話してくれた日に、棗先輩がうちに会いに来たんだよ」

「……え??」


それって、私が棗くんと図書館で勉強した日のことだ。

真琴ちゃんに……どうして??


「ほら、これ」


真琴ちゃんから渡されたのは、棗くんのマンションの鍵。

棗くんが亡くなってからてっきり引き払ったと思ってたのに……どうして……。


「棗先輩が亡くなったら、渡してほしいって。伝えたいことがあるんだってさ」

「棗くんの……伝えたいこと?」


渡された鍵をギュッと握る。


棗くんが私に伝えたかったこと……。

他にも、まだあったなんて……。


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