ビタービターチョコレート
……だから。

「……いいよ」
 
……岸くんとしたキスは。
私がそういう気持ちだったからか、なぜか先生とするキスと似てた。

 
その後、話はとんとん拍子で進んでいき、私は先生とキスすることも、出掛けることもなくなった。
その代わり、岸くんとデートする。

……まあ、大半は結婚式の打ち合わせ、だけど。

毎回するキスは、やっぱりなにも感じない。
まるで、先生とするキスみたい。

きっと、私に原因があるんだと思う。

だからか岸くんは、毎回私から離れるたびに、少し淋しそうに笑った。

その笑顔はなんだか先生のことを思い起こさせて、私を悲しくさせた。


季節が巡り、春になった。
もう結婚式は半月後だ。

今日は仕事、最後の日。
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