‐部恋。 Round 02‐


『そんじゃ俺は
 健の元に
 ダッシュで戻ります!
 またなっ。』


勇介は私の頭に
掌を乗せて笑顔で言う。



「…ばいばい。」

『うん。』


勇介は走って
行ってしまった。



「…少しは気付けっ、バカ。」

私は走っていく
勇介の後ろ姿に
そう囁いた。


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