恋物語

私とあいつ

私、木村桜は今日から高校生。
私がこれから通う代々木高等学校の制服はとても可愛い。
紺のブレザーに、赤チェックのスカート。それに自分で選べるスカートとお揃いのリボンがネクタイ。
そして、校則はゆるゆる。
メイクOK。スカート丈校則なし。髪染めOK。
なんて言ういい加減な学校。
これでクラスがよかったらなぁ〜
なんて思いながら準備をしていると。
大変っ!遅刻しちゃうじゃん!
「いってきまーす!」
慌てて家を飛び出す。
急いで自転車に乗って漕ぎだす。
「桜ーー!」
後ろから呼ばれて振り向くと・・・。
「優!」
そこにいたのは優だった。
「おはよ!桜!」
「おはよ〜優」
うわ、優、制服ちょー似合ってる。かっこよすぎ。。。
「ん?」
急に黙り込んだ私を気にする優。
「ううんっ!何にもないよっ!それよりクラスどうかなぁ〜?今年も一緒だったらキセキだよね」
危ない危ない、かっこいいねって言うところだった。
「それな!でも一緒がいいな!」
「うん!」
ほんとに一緒がいいなぁ。なんて心の中で思いながら。
優と他愛もない話をしていると学校に着いた。
自転車を止めていると、近くの木の後ろから出てくる、6つの影。
「おはよっ!さくらっ!ゆうっ!」
「おはよー!お前ら朝からラブラブかよっ!」
「「うるさいっ!」」
そんな6人のからかいにハモる優と私の声。
アハハ。笑う6人。
「っしゃ!じゃあ行きますか」
そう言う大輝に・・・。
「「「「「「「うんっ!」」」」」」」
笑顔で答える私たち。
男子4人が先に行くと、寄ってくる光たち。
「桜〜??」
「んー?」
「朝からラブラブだねっ!」
ニコニコして言う海に。
照れてしまう私。
「わ、桜、か・わ・い・い」
とか言う光に。
「もう、うるさぁーい!」
と言っても照れてしまう私。
私はずっと小3の時から優が好きだ。
もうずっとずっと変わらない。
笑うと幼くなる優。
不器用な優しさをくれる優。
全部大好きだから。
私の初恋の人。
この想いが優に届きますよーに。
そう思い駆け出した。
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