その唇で甘いキスをして…
「お前が別れたいって言うならそうするよ。」

ハルさんのその言葉があまりにも衝撃的で
アタシはすぐに返事が出来なかった。

「その代わり…ジョウは置いていけ。」

そんな事は出来ない。

てゆーかハルさんと別れる気もなかった。

「ハルさんは…どうしたいの?」

そう聞いてみたら

「少し一人になりたいかな。」

なんて言った。

アタシは目の前が真っ暗になって
その夜、ジョウさんを呼んだ。

カオルには頼れなくて
頼れるのはジョウさんしか居なかった。

ジョウさんはアタシのためにホテルに部屋を取り
そこでアタシは眼を腫らす程泣いた。

そして熱を出してまた倒れた。



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