その唇で甘いキスをして…
その夜、ハルさんはアタシのカラダを愛してくれた。

アタシは沖縄に行くのをやめて
1週間のお休みは
ジョウのサッカーの練習を観に行ったり、
ハルさんとデートしたりすることにした。

その夜もホテルのレストランで二人で食事をした。

「部屋を取ってある。

泊まっていこう。」

ハルさんはアタシの手を繋ぎいつものスイートルームに連れて行く。

ルームサービスを頼んで二人で飲んだ。

「たまにはこういう事もしないとな。」

ハルさんはソファーに座るアタシの膝の上に頭を乗せる。

アタシはハルさんにキスをした。

「思い出すな。

お前と浮気してるみたいにこういう事したよな。

オレたちの寝室なのに…
ジュンがセクシーな下着を着けて会いに来る。

あれはあれでドキドキしたな。

夫婦になるとそういう感覚がだんだん無くなってくよな。

結婚する前は…
お前が胸の開いた服を着てくるだけで
ドキドキしてた。

30男が20歳の小娘に悩まされて…
オレのモノにしたいって何度も思わされた。

それでもお前にだけは手を出さないって約束したから
オレたちは別の道を選んで…
すごい遠回りしてやっと結婚できた。

ジョウのお陰で勇気が出た。

そういうの忘れてたな。」

アタシも忘れてたかもしれない。

あんなに好きだったハルさんとやっと結婚できたことを…。



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