その唇で甘いキスをして…
カオルはいつもアタシを最後に捨てた。

どんなに縋っても

「お前の相手は俺じゃない」

と言う。

振り向きもしないで冷たく去って

アタシが辛い時にいつも戻って来た。

そしてアタシを抱きしめて眠ってくれる。

いっしょにご飯食べて、
キスもして…時にはアタシの身体に触れるけど…

カオルは自分の身体をアタシを触れさせない。

「どうして。」

「お前が汚れる。」

「そんな事ない。

カオルの身体はこんなに綺麗なのに?」

触れようとするとカオルは

アタシの一番弱いところに舌を落とす。

アタシが掠れた声で喘ぐと

「愛してる。」

と言ってアタシの淫らな声をその愛しい唇で塞いだ。

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