クールな御曹司にさらわれました
「真中玄之丞は、当面うちの母屋に住む」
逃げないように、軟禁されるわけね。私が異存なしと頷くと、尊さんは続ける。
「父に謝罪してもらい、借金の返済計画とうちとの雇用契約を取り決めてきた。どのグループ企業に入れるかはこれからだが、金銭の管理部門からは遠ざけるべきだな」
「はい、その方がいいかと」
むしろ、雇用してもらえるってことがありがたい。あんなクズ借金横領親父。
「尊さんのお父様、お怒りでしたよね」
「全然だな、腹がたつことに。父はおまえの親父が好きなんだ。大事な親友だそうだ。『ぼくがちゃんと話を聞かなかったから、こんなことになったんだね。ごめんね、玄ちゃん』なんていうから、俺は実の父であることを忘れ、頭を革靴で殴打しそうになったぞ」
「荒っぽい、荒っぽい……。やめてください、尊さん」
「真中玄之丞もな『いいんだよ、ジロちゃん。俺こそごめんなぁ、また仲良くしてくれよ~』とか答えるんだぞ。どうなってるんだ、反省という機能をどこへ置いてきたんだ、おまえの親父は。実母の胎内じゃないか?」
「それは、革靴でも金属バッドでも構いませんので、殴打してやってください」
そこで私たちの会話は途切れた。
さっきから微妙に視線をそらして会話していた私がそろりと尊さんを見やる。すると、彼は私をじいっと見つめていた。
視線が絡む。
逃げないように、軟禁されるわけね。私が異存なしと頷くと、尊さんは続ける。
「父に謝罪してもらい、借金の返済計画とうちとの雇用契約を取り決めてきた。どのグループ企業に入れるかはこれからだが、金銭の管理部門からは遠ざけるべきだな」
「はい、その方がいいかと」
むしろ、雇用してもらえるってことがありがたい。あんなクズ借金横領親父。
「尊さんのお父様、お怒りでしたよね」
「全然だな、腹がたつことに。父はおまえの親父が好きなんだ。大事な親友だそうだ。『ぼくがちゃんと話を聞かなかったから、こんなことになったんだね。ごめんね、玄ちゃん』なんていうから、俺は実の父であることを忘れ、頭を革靴で殴打しそうになったぞ」
「荒っぽい、荒っぽい……。やめてください、尊さん」
「真中玄之丞もな『いいんだよ、ジロちゃん。俺こそごめんなぁ、また仲良くしてくれよ~』とか答えるんだぞ。どうなってるんだ、反省という機能をどこへ置いてきたんだ、おまえの親父は。実母の胎内じゃないか?」
「それは、革靴でも金属バッドでも構いませんので、殴打してやってください」
そこで私たちの会話は途切れた。
さっきから微妙に視線をそらして会話していた私がそろりと尊さんを見やる。すると、彼は私をじいっと見つめていた。
視線が絡む。