クールな御曹司にさらわれました
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羽前邸、21時。
今日、お稽古はお休みとなった。
父は私と一緒にこのお屋敷に連行され、現在母屋にいる。尊さんのお父様と話し合いの場が持たれているみたいだ。
私は楽しみにしていたハンバーグをひとりでもそもそと食べ、味もよくわからないまま美味しかったですとか言って部屋に引き上げた。
お稽古はないと聞いていたので、さっきお風呂にも入ってきた。羽前家尊さん用お風呂に私もお邪魔してるわけなんだけど、いつもは遠慮しいしい使う湯船に今日はざぶんと浸かった。なんか死ぬほど疲れた。ダッシュしたし、脚ももんでおこう。
部屋に戻り、ベッドに腰かける。
何をしたらいいか考えているうちに部屋の戸がノックされた。その力強い音に、誰かわかってしまう。
うわ、どうしよう。もう部屋着なんだけど。
返事をする間もなく、ドアが開いた。
「タマ、いいか」
そこにはやっぱり尊さんの姿。いいも何も部屋に入ってきてるじゃない。
「はあ」
引きつった顔をしているだろう私のもとに尊さんが歩み寄る。
私は慌ててベッドから立ち上がり、鏡台前の椅子に腰かけ直した。
ベッドに悠々と座ったのは尊さん。