残虐姫

昴目線



美しいのに美しくないもの



何だ？


んー


『ふふっわからないみたいね昴』

目の前で優雅にお茶を飲んでいる雅

美しいに当てはまるのは雅だよな

でも美しくないと言われているところは見たことがない

「まじでヒントくれよ！」

もーダメだ！タイムーオバーまで待たなきゃいけねーのがまじで嫌だ！

『ダメよ。』


くっソーー！

「あっ！私わかっちゃったかもぉ〜」


なにー！？

「答えを教えてくれ！」

「んーじゃあヒントをあげるねぇ。うーんと雅ちゃん的な問題だよぉ〜」

雅がヒント？

美しくないといえばーん？何かあるか？

ジーーー


『そんなに見つめられたらちょっと照れるわね』


少し頬を赤らめこちらを見ている

美しい

まるで一つの絵だ

童話に出てくる女神

『ふふっ嘘よ』

さっきまでとは違う。まるで別人だ

クソくやしー！

「あっ！よかったねぇ〜ヒントもらえたよぉ〜」

「はぁ！？今のがヒント？ありえねー」

『ふふっ頑張って昴』

ッチ

神様に恵まれた雅が羨ましく思える

あぁー！わかんねー！


「あっ！俺もわかったよ」

「えぇー！優も？私全然わかんない！」

「お前が一番分かる問題だな」

「うそーん！」



はぁ？みゆきがわかりそうな問題…

あるのか？

「失礼なこと今思いましたね！」

ギクッ

「そんなことない」

はぁーまじわかんねー