残虐姫
「ええええええーー」

「私だって付き合うなんて思ってなかったわよ!」

『私も最初びっくりしたわ』

「私から!告白したんじゃないわよ!言っておくけど!秋からだから!」

『ふふっ本当かしら?』

「なんで私から!あの!ナルシに告白しないといけないのよ!」


ムキになったせいか車のスピードが加速した

『ちょっと樹里安全運転でお願い!』


いやこれマジで怖いわ!

シヌーー!

「しにたくないーー!」

「えっ!あっごめん!」

そう言うと樹里はスピードを落とした

死ぬかと思ったわ

「あっ!もうすぐつくね!」


窓の外を見ると見慣れた景色が見えた

なつかしいわ


キーー


「とーちゃーーく!」


「皆んな!お帰り!」

美幸はとびっきりの笑顔で嬉しそうに後ろから抱きついてきた

『ただいま』

「ただいま」

ガチャ

みんなで笑いながら車から降り

外に出ると


「みんなぁ〜!」


懐かしい花蓮の声が聞こえた

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