これはきっと
1章 出会い
これはきっと
叶わない
届かない

私の初恋です




☆茜side☆
クラス替えした
高校二年の春の2日目。
またもや幼なじみの翔(かける)と
同じクラスだ。
家が近いこともあって幼稚園の頃から
ずっと一緒にいるし
登校だって仲良くしている。

「おらッさっさと歩けデブ茜」

前言撤回。

「っなによ!!この、翔!!」

翔の頭をスパンッと叩くと
コノヤローーって
やり返してくる。
これがいつもの毎朝。
・・・悪くないよね

私、西木野 茜は翔が好きだ。
翔のことなら何でもわかる。
いつも時間を共有してきたし
こいつの笑ってる顔が好きなんだなぁと
つくづく思う。
こんな楽しい日々がずっと続いてほしい。

いつかは、そう、いつかはこの思いを
届けるんだ。翔に。


< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop