これはきっと
☆茜side☆
「おっ・・・あれはー、イジメ?」

翔が言う。
私は右の路地裏に目を向けた。

「新学期ってゆうのによ、
あーゆーのやめてくんねぇかね」

そう翔が言い終わる前に
私はイジメっ子の前に立っていた。
そして言った。

「イジメ?みっともない。
今すぐやめて、この子に謝って。」

四、五人・・・ほどのイジメっ子は
めんどくさいやつが来たから
もう行こう~なんて言いながら
去っていった。
あの人達・・・同じ学校の先輩だ。

「あ、茜、むちゃすんなよ・・・」

「あのねぇ、翔!困っている人がいたら
助けるの!!当たり前よ!!
見て見ぬふりなんか、
できるわけないじゃない!!」

「ハァ?別に俺は見て見ぬふり
しようとかそんなこと言ってねぇし?」

「助けようとしなかったじゃない、
一緒よ!!」


「あ、あの、」

翔とのよくある喧嘩のヒートアップを
遮るように
いじめられていた子が入ってきた。
よく見ると・・・
同じ制服、リボンの色をしている。
同じ学年の女の子だった。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop