ifの奇跡
だけど、今あの二人が一緒にいる事は事実で私はそれを受け入れるしかない…

冬吾に出会ったしまったからじゃない。

だけど、冬吾の隣で今も幸せに笑っていたかもしれない…もう一つ別の未来の自分が現在の自分と余りに違いすぎた。

私の人生、本当にこのままでいいの?

何も知らないふりをして、この先後何十年も続く人生を騙されたふりをして生き続けるの?

それは…何のために……。

自分で自分の心に問いかける?

考えれば考えるほど、真っ暗な穴の中に自分が落ちて行くみたいで誰も助けてはくれなくて光も出口もない現実に苦しくなった。

泣き叫びたい衝動にかられる……。

一人きりの家の中で布団に潜りながら声を殺して泣いていた。



いつの間に眠ってしまったのだろうか?

カーテンから差し込む日の光に、重い瞼をあげ目を開けた。

枕元のスマホで時間を確認し玄関に向かったけど、そこに彼の靴はまだなかった。
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