ifの奇跡
どれくらいの時間が経っただろう…。

夕焼け色だった空が、もう真っ暗になっていて…カーテンも閉めていなかった窓にはひどい顔をした私が映っていた。

立ち上がりカーテンを閉めると、床に落ちていたバッグを拾った。

スマホを見ると、気づかないうちに何度も着信やメッセージアプリからメッセージが届いていた。

バイブ音さえ、私の耳はシャットアウトしていたのだろうか。


信志さんからの着信が10件以上残されていた。

その間に、美沙からの着信があった。

時間を見ると、今から30分ほど前の時間だった。


何の用事だったんだろう?気になった私はすぐに折り返した。


「莉子?」

「う…ん、美沙ごめんね。着信気づかなくて…。」

「そんなのはいいんだけど…昨日ホラ、色々あったからあれから大丈夫だったかなって気になってさ…。ほんとはもっと早く電話しようと思ってたんだけど、今日会社から急な呼び出しで急遽休日出勤になっちゃって…さっき帰ってきたとこなんだよ。」

「そうなんだ…。美沙も疲れてるのに…心配してくれて……ありがとね…。」
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