ifの奇跡
孤独だと思っていたのに…こうやって心配してくれる美沙の声を聞いたら何だか涙腺が緩んできて声がだんだんと震えるように小さくなっていく…。


「…莉子?何かあったんじゃないの…何か様子がおかしいよ」

「………うぅ…美沙…」


震える口からは嗚咽が漏れ、誤魔化すことがもう出来なかった…。

何処にいるのかを聞かれ、口にしたホテルに美沙はすぐに駆けつけてくれた。

そして、今は彼女の家に彼女と一緒に帰ってきた…。


初めて来た美沙の家は、大学の頃に何度も訪れたことのある美沙の当時の家とは家具も何もかも変わっていたけど…何だろう…ホッとするような温かい雰囲気は変わらずに同じだった。

美沙は温かいココアを入れてくれた。


「とりあえず、これ飲んで。落ち着いたらゆっくり話してくれていいから…。」

「ありがとう美沙」


甘いココアが冷えた心を温めてくれるようだった。

美沙とは、私が地元に帰った後も連絡は取り合っていたけど彼と結婚した事情や話していない事もたくさんあった。

だけど、私も誰かに聞いて欲しかったんだと思う。

その夜、私は今まであった事すべてを美沙に話した…
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