ifの奇跡
それから結局4人で飲んだその日は…翌日が土曜で仕事が休みだっだこともあって割と遅くまで飲んでいた。

途中、彼氏から電話が入った美沙は、迎えにきてくれた彼といっしょに帰って行った。

哲平君も、先に酔いつぶれてしまったためタクシーに乗せて帰らせた。

残ったのは、冬吾と私で…。

哲平君を乗せたタクシー乗り場から歩き出した冬吾が言った。


「あと少しだけ…俺に付き合ってくれる?」


冬吾も大人になって変わった所もあるけど、やっぱりこういう所は変わってないと思った。

私が断れない言い方をよく分かっているところ…。


冬吾が連れてきてくれたのは、少し隠れ家的な雰囲気のしっとりとした大人のバー。

カウンターだけの小さな店にはマスターが一人だけで、

会話の邪魔にならない程度の趣味のいい音楽が心地よかった。

初めてきたお店だけど、私もすぐに気に入った。


「あれから、ずっと気になってたよ…。」


え…?
















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