ラブ×コントロール


「えぇ~おかげさまでっ」


「俺のせいかよっ」


そう言って私が顔をそらすと、ふいに景色を眺めてる自分に気付いた。


あれっ…私?


そして観覧車が下に着き、降りることに。


ガシャン。


ふぅ…何とか終わった。


「どうだ?そんなに恐くなかっただろ?」


「えっ?」


カイがニヤッとしながら私にそう言ってくる。


……カイ……


もしかして、私が恐がらないようにわざと喋ってたの…?


絵美達と合流して、ケラケラ笑ってるカイを見て私は思った。


まさかね…?


あんなにバカにしてたし。


でも、とりあえずあんまり恐い思いしなくて良かったぁ~。


それからカイは、絵美達に私の弱点を話す素振りもなかった。


なんだアイツ?
絶対話すと思ったのに…


やっぱり分かんないヤツ。


ーー


そして私達は帰る事に。


今日私は、カイに弱点を握られたみたいで、それが一番悔しかった。



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