島…君をレンタルしたいカナ
浮かれる気持ちを胸にしたまま足取りも軽く階段を上る。

一日も早く正社員の仕事に就いて、島さんと新しく出直すんだ。



仕事が決まった暁には、「よく頑張ったね」と褒めてもらいたい。

その時にご褒美のキスとかされたりして……



「キャ〜〜!」


燥ぐような声を上げた。
賢太に聞かれてたらマズいと焦り、誤魔化すように咳払いをしてから部屋のドアを閉めた。



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