いなくてもいい私が、いたあなた
男女二人だけの図書館…。

「ねぇ…宮地くん…」

「はいっ」

今、返事が裏返った彼は宮地くん。

同じクラスでおどおどして頼りない感じの男子だ。

そんな彼がさっき私とペアになって欲しいと言ってきた。

ほとんど会話した事ないのに…。

私は…聞きたかった。

「どうして…私と…やろうと思ったの?」

何で…。

「好きだから…」

「…えっ?」

「あっ…いや…今言うつもりじゃなかったのに…言ってしまった…」

顔が真っ赤の宮地くん。

「あの…」

「あっ…もっとちゃんと…言うつもりだったんです…。
直接気持ちを伝えた方が良いって…堀井さんが書いてくれたから…」

「書い…た?」

「はい…。堀井さん…。手紙…書きましたよね?」

「書いたけど…それはラブレターの差出人の福永…」

『直接気持ちを伝えた方が良いって…』

まさか…

「ラブレターの差出人って…」

「はい…。

僕…です」
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