いなくてもいい私が、いたあなた
「あの…」
「はいっ…」
「本当に…私…ですか?
私…綺麗じゃないし…可愛くないし…」
「堀井さんは綺麗です! 可愛いです!」
「…違います! それに私…優しくありません!」
「優しいです…」
「…違っ…」
「倒れてた植え木鉢…直してましたよね…」
「それは…」
見られてたんだ…。
「あっ…見たのは偶然で…ずっと堀井さんを見てたわけではなくて…」
「別に…邪魔だったから直しただけだから…。
もし…それで…好き…になったのなら…
止めた方が…」
「僕が堀井さんを好きになったのは堀井さんがペンケースを落とした時です」
「ペン…ケース?」
「覚えて…ませんか?」
「…ああ…」
あの時…。