いなくてもいい私が、いたあなた
今日は親は帰ってこないし…早く家に帰ってくつろごうっと…。

私は教科書、ノートをバッグに急いで入れると、それを持って教室から出ると

『あっ…あのっ!!
堀井さん!!!』

後ろから突然、名前を呼ばれた。

『…何ですか? 宮地くん…』

後ろを振り返ると宮地くんが居た。

『あっ…あの…。これっ!!』

宮地くんの手にはチェック柄のペンケース…。

『これ…』

私のだ…。

『机の下に…落ち…てて…』

『ありがとう…』

この時に…好きになったの?

「…どこで?」

「僕の名前…呼んでくれました…」

「それ…で? みんな呼んで…」

「呼んでるのは…友達の…玉屋…だけです…」

「嘘だ…」

「嘘じゃないです…。
僕…玉屋以外の人からは…“モジモジ”ってあだ名で…呼ばれてるので…」

そういえば…

『おはよー。モジモジ』

『モジモジ、パン買ってきてくんねぇ?』

『モジモジー』

「玉屋以外で名前で呼ばれたのは…堀井さんが…初めてでした…。

それに…」
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