いなくてもいい私が、いたあなた
両親にとって私は居なくてもいい存在だと気づかされてから

『みんなー。
今日は公園に遊びに行くよー』

『やったー!!!』

『イェーイ!!』

『奈々子先生、遊園地がいいー』

『勇太くん、奈々子先生を困らせないの』

『あずさちゃん。
公園でいっぱい遊ぼうね』

『うん……』

私は知りたかった。


『みんなー。ちゃんと並んで歩くのよー』

奈々子先生も…

『勇太くん、ちゃんと前見て歩きなさい!!』

他の先生も…

『勇太くん、前見て』

『前ってどこー?』

『分かんないのかよー』

学童の友達も…

私を居なくてもいいと思ってるんだろうか……。



……確かめたい。
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