嫌い、嫌い、好き。
バレて、、ないよね?
あたしが電話してた相手のこと。
絶対にバレてはいけない相手。
不安になりながら顔を上げると、なぜか上機嫌になっている佐藤さんと不機嫌になっている北条。
電話をしている間に、何かあったのかな?
「…じゃ、あたしは親待ってるから。帰って良いよ」
「いや、来るまで俺も待ってる」
「ええー!!?真里花はもう帰りたいよ!!」
「っ、……でも──」
北条はさっきからどうしたんだろうか?
険しい顔で考え込んでいる北条を見ていると、また北条に甘えたい衝動に刈られる。