嫌い、嫌い、好き。
消せない気持ち




「おっはよ~~!!」





あたしの目にはバシバシに化粧を施した顔がドアップでうつっている。





「おはよ」





その顔を押し退けながら端的に言う。





「はぁー。今日も相変わらず愛想ないわね、皐月は」



「早季(さき)は相変わらずうるさいね」



「親友に対する言葉じゃない!!」



「親友じゃないし。いつも早季が付き纏ってるだけじゃん」





そう言うと早季は眉を下げて、悲しそうにしたかと思えば口端を上げていやらしい笑みを浮かべる。





「最近皐月のことは分かってきたよ。それは照れ隠しだって。要はツンデレってことだよね」



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