嫌い、嫌い、好き。
「意味わかんない。ツンデレじゃないし。普通だし」
右頬を少しだけ膨らまし、早季から目線をはずす。
「…っっ…ん~~!!かっわいい!!!」
早季はあたしをこれでもかというほど抱きしめて離してくれない。
む、胸がデカいっ!
てか苦しいし、力強っ!!!
「……~っ、ぷはっ!離してください。西沢(にしざわ)さん」
「なぜに敬語で名字!?」
あたしは力を緩めた早季の手からするりと脱出する。
「早季うざい」