嫌い、嫌い、好き。
そんなにも佐藤さんのことが好きなのか、とか。
北条に触れたところが熱をもってヤケドしそうだ、とか。
北条はそんなこと気にしてもないのに。
あたしは平静を装うためにわざと、盛大にため息をはく。
「もう帰って良いよ。あとはあたしがやっとくから」
なんて言ってみたりするけど、実は残ってほしいとかそんなこと北条には伝わらない。わかってる。
「なんでだよ。俺も残るし。てか今日は俺とお前が日直だし。そんなの1人でさせるわけねーじゃん」
北条のバカ。
北条なんて大嫌い。
でも1番バカなのは、こんな言葉1つで泣きそうな程、嬉しくなっているあたしだ。