嫌い、嫌い、好き。
けれどこんなこと思っている自分がとても醜く思えて、あたしは努めて明るく言う。
「あー、あたしは先生に日誌だしてくるから」
乾いた笑いで、あたしはヒラヒラと日誌を扇ぐ。
「いや、水原も送ってくよ。外暗いし」
アホだ。ほんっとアホだ。
カレカノと帰るあたしの身にもなってみろ。
あたしがその一言でどれだけ嬉しいか知らないくせに。
そういうところが北条の良いところであり、残酷なところだ…。
緩みそうになる頬を抑えていると佐藤さんがギラリとあたしを睨んだ。
佐藤さんは何かとあたしに対抗意識を向けてくる。
それは北条に関する対抗意識とはまた違う別のものがある気がする。
こんなこと思ったところで関係ないのだけれども。